2017年5月8日月曜日

輪読座談会

毎月6日の午後19時より輪読会をしております。
テキストは『聖典セミナー 教行信証「教行の巻」』(梯実圓)です。

 今回はp319 「親鸞聖人の他力不思議」からです。
「弁長聖人や良忠聖人と親鸞聖人の他力観の違いは各々の人間観や阿弥陀仏の味わいの違いがある」と梯先生は仰っています。
 
 弁長上人は全分の他力説を批判して「このこと極めたる僻事なり」といい、良忠上人は行者の三学力(戒定慧)と仏の加被力が相俟って修行が成就すると考えられました。親鸞聖人は自力を捨てて他力に帰することを明かしたのが法然聖人の浄土宗の真実義(浄土真宗)であると主張されました。

 弁長上人や良忠上人は、自分の力に阿弥陀仏の力が加わることによって浄土に生まれるという事、つまり自力に対して信頼があったのでしょう。しかし、親鸞聖人の人間観からはそのような自力に対する信頼はみられず、ただ阿弥陀仏の本願力を憑む事しか自らが救済される道を見出すことが出来ないという徹底した自力の否定であったといえます。
 
 人間観の違いから他力観も大きく異なっていった法然門下ですが、それによって「念仏している」という一つの事実を自分の行いとみていくか、阿弥陀仏の利他の活動相であるといただていくかの違いがでてきたということであります。

ナンマンダブツ

次回は6月6日です。
どなたでもご参加できます。
テキストはコピーでも用意しています。