一蓮院に学ぶ
「仏法聴聞は一つの事を聞く事です。」
聴聞していると何度もこのような話を聞くのですが、まったくその通りです。
しかし、これがなかなか難しい事です。
わたしたちは講義や講演会などを聞く場合、内容のある話であれば沢山聞きたいと思います。
それによって自分の関心事を知ることが出来るのはもちろんですが、
それ以外にもたくさんの事柄も知ることが出来ます。
そうすると多くの知識を得ることが出来ますし、知ったという喜びを得ることも出来ます。
一般的な講義などは様々な話を聞き多くの知識を得る事を目的としている場合が多いのですが、
真宗の仏法聴聞は仏教の知識を増やすためというようなのものではありません。
ですので、真宗寺院などでの法話は様々な種類の説明的な話をたくさん聞くという事を目的としているわけではなく、
一言で言えば「阿弥陀様がわたしに何を仰っているか」を聞く事、ただこの事の他に何かあるわけではありません。
もちろん、学問的な話も多少聞かなければ話自体を理解することは適わないので多少必要な事ではありますが、しかし、そればかりでは阿弥陀様のお心に触れる事はできません。
『一蓮院秀存語録』に
「名古屋御坊での説教に、此度差向(さしむけ)で参りて長々の説教、一々覚えて居るではない。たつた一つ覚えて帰れ、南無阿弥陀仏一つで助かる事は、同行にも孫子の末に至るまで、忘れずに言ふて傳へよ。」(秀存語録)
と、古来より伝えられることであります。
「たった一つ」を聞くのですが、阿弥陀様はわれらに「たった一つ」しか仰っていないのです。
これを自分の主観で理解し、受け取りやすくした上で受け取るのではなく、阿弥陀様の仰った事をその言葉の通りを受け取るのです。
阿弥陀様のお心はナムアミダブツとなってわたしに届いております。
このナムアミダブツにおいてわたしたちは阿弥陀様に出遇う事が出来るのです。
しかし、ナムアミダブツが無ければ阿弥陀様に出遇う事もなければ、そのお心に触れることもなかなかできません。
「念仏申すばかりで必ず助ける」
阿弥陀様は称えさせ聞かせ信じさせ必ず救うところまで仕上げて下さっています。
ナンマンダブツ
ナンマンダブツ
2017年1月28日土曜日
2017年1月25日水曜日
22日 真宗同朋の会
今年は例年になく雪の多い年になっているようですね。
念佛寺周辺では雪が積もるといったことはありませんが、
水たまりには毎朝氷が張っているような事であります。
昨年に引き続き、歎異抄をテキストとしての法話となっておりますが、
今回は十三章「さればよきことも~」から進めてまいりました。
「さればよきことも。あしきことも、業報にさしまかせて、ひとえに本願をたのみまいらすればこそ、他力にてはそうらえ」
人生のよいこともわるいことも業報であるが、業報はそのままに「ナンマンダブツ」を称えなさい。
そうするとお念仏の声によって阿弥陀さんと出遇うことができる。
逆に言えば業報の身であるからこそ阿弥陀さんに出遇える。
苦しみや悲しみ、嘆きの多い身において阿弥陀さんの心とわたしの心が
感応道交する、阿弥陀さんの慈悲が感じられるのです。
どんな業の深いものでも阿弥陀さんに慈悲がかけられている、
そのお心をよく聞かせていただくことです。
ナンマンダブツ
次回の真宗同朋の会は2月22日です。
2月予定
2日 念佛座談会 午後3時~5時半
6日 聖典講座 午後7時~9時
12日 念佛座談会 午後3時~5時半
18日 真宗入門講座 午後6時半~8時半 副住職担当
22日 真宗同朋の会 午後2時~4時半 親鸞講座
予定変更があればブログなどでお知らせいたします。
念佛寺
今年は例年になく雪の多い年になっているようですね。
念佛寺周辺では雪が積もるといったことはありませんが、
水たまりには毎朝氷が張っているような事であります。
昨年に引き続き、歎異抄をテキストとしての法話となっておりますが、
今回は十三章「さればよきことも~」から進めてまいりました。
「さればよきことも。あしきことも、業報にさしまかせて、ひとえに本願をたのみまいらすればこそ、他力にてはそうらえ」
人生のよいこともわるいことも業報であるが、業報はそのままに「ナンマンダブツ」を称えなさい。
そうするとお念仏の声によって阿弥陀さんと出遇うことができる。
逆に言えば業報の身であるからこそ阿弥陀さんに出遇える。
苦しみや悲しみ、嘆きの多い身において阿弥陀さんの心とわたしの心が
感応道交する、阿弥陀さんの慈悲が感じられるのです。
どんな業の深いものでも阿弥陀さんに慈悲がかけられている、
そのお心をよく聞かせていただくことです。
ナンマンダブツ
次回の真宗同朋の会は2月22日です。
2月予定
2日 念佛座談会 午後3時~5時半
6日 聖典講座 午後7時~9時
12日 念佛座談会 午後3時~5時半
18日 真宗入門講座 午後6時半~8時半 副住職担当
22日 真宗同朋の会 午後2時~4時半 親鸞講座
予定変更があればブログなどでお知らせいたします。
念佛寺
2017年1月14日土曜日
12日念佛座談会
今年最初の念佛座談会になります。
いつものように念佛に親しみ、日々の聞法生活の中に於いて出てくる疑問などを出し合うのですが、新年早々非常に大事な質問から始まりました。
「救われる」というのですが、私の何が救われるのでしょうか?
この質問は座談会でしばしば出てくるものであり非常に大事な事なのですが、素通りし易くあまり問題にされない事もあるようです。
何が救われるかと言いましても一言でいえば「私」なのですが、「私」というだけでは物足りなさがあります。「私」や「私自身」と聞けば何となく知ったような気になりやすいので、そういう意味では「私」と聞いた時点で理解したように思い、それ以上の事に対して疑問を持たなくなったり、この問題自体を素通りしてしまいがちになります。
しかし、その「私」とは一体どのような存在なのか、私の何が救われるのか、阿弥陀佛は私をどのように仰っているのかを尋ね続ける事が聞法の中心であり、実はこの事を避けては通れなくなるほどの大事な問題です。ちなみに今回の座談会ではお聖教や仏教学的な視点から「自己」ということを話していましたが、過去にも同じような質問やあるいは寺報などで触れていたかと思いますのでそちらを参照していただきたいと思いますが、この問題を抱えておられたら是非法座に参加してください。
次回の念佛座談会は2月2日です。
お待ちしております。
念佛寺
今年最初の念佛座談会になります。
いつものように念佛に親しみ、日々の聞法生活の中に於いて出てくる疑問などを出し合うのですが、新年早々非常に大事な質問から始まりました。
「救われる」というのですが、私の何が救われるのでしょうか?
この質問は座談会でしばしば出てくるものであり非常に大事な事なのですが、素通りし易くあまり問題にされない事もあるようです。
何が救われるかと言いましても一言でいえば「私」なのですが、「私」というだけでは物足りなさがあります。「私」や「私自身」と聞けば何となく知ったような気になりやすいので、そういう意味では「私」と聞いた時点で理解したように思い、それ以上の事に対して疑問を持たなくなったり、この問題自体を素通りしてしまいがちになります。
しかし、その「私」とは一体どのような存在なのか、私の何が救われるのか、阿弥陀佛は私をどのように仰っているのかを尋ね続ける事が聞法の中心であり、実はこの事を避けては通れなくなるほどの大事な問題です。ちなみに今回の座談会ではお聖教や仏教学的な視点から「自己」ということを話していましたが、過去にも同じような質問やあるいは寺報などで触れていたかと思いますのでそちらを参照していただきたいと思いますが、この問題を抱えておられたら是非法座に参加してください。
次回の念佛座談会は2月2日です。
お待ちしております。
念佛寺
2017年1月8日日曜日
聖典学習会
新年を迎え、早速6日の聖典学習会を開催いたしました。
本年も昨年に引き続き、梯実園先生の『教行信証 教行の巻』をテキストとし学びを深めていきます。
聖典学習会は夜7時から約2時間の間、テキストを輪読し、その箇所の疑問などを検討しつつ阿弥陀仏のお心に触れていくものです。
梯先生の『教行信証 教行の巻』は非常に懇切丁寧に書かれており、お互いに読み進めるだけでも学び得るものは多いのですが、その中から出てくる疑問などを拾うことによって更に味わいを深めていくことが出来ます。
夜7時からですので、日中の法座のご縁になかなか遇えないと方などお待ちしています。
その他各法座の案内はHPにて確認してください。
日程変更などがある場合は寺報や当ブログにて掲載いたしております。
その他質問などがありましたら電話やメールでご連絡ください。
本年もよろしくお願い申し上げます。
念佛寺
新年を迎え、早速6日の聖典学習会を開催いたしました。
本年も昨年に引き続き、梯実園先生の『教行信証 教行の巻』をテキストとし学びを深めていきます。
聖典学習会は夜7時から約2時間の間、テキストを輪読し、その箇所の疑問などを検討しつつ阿弥陀仏のお心に触れていくものです。
梯先生の『教行信証 教行の巻』は非常に懇切丁寧に書かれており、お互いに読み進めるだけでも学び得るものは多いのですが、その中から出てくる疑問などを拾うことによって更に味わいを深めていくことが出来ます。
夜7時からですので、日中の法座のご縁になかなか遇えないと方などお待ちしています。
その他各法座の案内はHPにて確認してください。
日程変更などがある場合は寺報や当ブログにて掲載いたしております。
その他質問などがありましたら電話やメールでご連絡ください。
本年もよろしくお願い申し上げます。
念佛寺
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